はじめての日本酒🍶✨

これさえ知っていれば、日本酒選びもバッチリ😊

④ 生酒とは?

これまで3回にわたり、 

米、磨き、醸造用アルコールと、 

原料の違いについてふれてきました。  


今回からは造り方による違いについて 

話していきたいと思います。

 

それでは、まず日本酒ができる工程を 

ザックリと知っておきましょう。  

本当は発酵に至るもっと細かな工程が

あるのですが、今回はあえて省略しています。


酒米を磨く→水に浸ける→蒸す→    

    発酵させる  


②こうして出来上がったお酒を     

    搾る→ろ過する→火入れ①  


③貯蔵  (夏の間じっくり熟成させます)  


④そして最後の調整です     

    水を加える→火入れ②→瓶詰め  


これで晴れて出荷されます。   

 

 

さて、ここで「火入れ」について、 

少し触れておきましょう。  


「火入れ」とは、日本酒の品質を保つために 

加熱殺菌することをいいます。 

貯蔵前と出荷前に2回加熱処理をします。  


お酒の中には、酵母菌や酵素などがあるので 

味を変える可能性があります。 

そこで加熱殺菌することで時間を止めます。   

 

さて、この火入れの回数やタイミングで 

「生酒」「生詰」「生貯蔵」と 

呼び名が変わります。  


全く火入れしないお酒を 

「生酒(なまざけ)」といいます。 

華やかな香りとフレッシュな味わいが 

特徴です。 


加熱処理(火入れ①のみ実施)後に貯蔵して、

そのまま瓶詰めして出荷するお酒を 

「生詰(なまづめ)」といいます。 

風味にフレッシュ感があります。  


生のまま貯蔵して、出荷時に加熱処理

 (火入れ②のみ実施)するものを 

「生貯蔵(なまちょぞう)」といいます。   

 

火入れをしない生酒や、生詰、生貯蔵は、

常温では酒質が安定しませんので、

必ず冷蔵保存するようにしましょう。

 

 

生酒、やっぱり美味しいですね。 

搾りたてのフレッシュ感もいいですが、 

個人的には冷蔵庫で少し寝かせて、 

まろやかさが出た頃に飲むのが大好きです。